▼【陰陽(いんよう)】って何?
伝統的風水を深く掘り下げていくと、中国形而上学の三つの重要な概念に行きつきます。古典風水の3要素で【陰陽(いんよう)】【五行(ごぎょう)】【八卦(はっけ)】と呼ばれるものです。 中国形而上学の基礎ともなるべき、高度で複雑な理論的知識が基本にあって成り立っているのです。大変複雑ではあるものの、かえってシンプルであるとも言えるのです。
大極図に示されるように、万物の二つの側面を象徴しています。
古代中国では宇宙の始まりは、混沌とした何もない状態の【無極】から、やがて【大極】と呼ばれる分裂によって、陰と陽が生まれました。 陰と陽に分かれることで宇宙のあらゆる事物が生まれるとされています。
白は陽であり男性・強さ・プラスを、黒は陰であり女性・弱さ・マイナスを表します。陰と陽は互いに依存して、お互いの領域に溶け合うような形をしているのです。
▼陽(YANG)と陰(YIN)
- 男性・女性
- 白・黒
- 強さ・弱さ
- プラス・マイナス
- 天・地
- 動・静
- 積極的・消極的
- 明るい・暗い
- 太陽・月
【大極】とは陰と陽、プラスとマイナスを象徴していますが、それぞれが対立しているわけではありません。万物は対照的な異なるもの同士で助け合って成り立っています。エネルギーのバランスをとるためには、陰と陽の調和が取れていることが望ましいのです。
風水では、【陰陽】という言葉がよく使われます。お墓を【陰宅】と言い、住宅を【陽宅】と言います。地形的には、川や海のような水に関するものは【陽】のエネルギー。山のように動かないものは【陰】であると表現されます。
*黒い(陰)部分には白い(陽)点があり、白い(陽)部分には黒い(陰)点があります。この意味は、陰の中にも陽の性質もあり、陽の中にも陰の性質もあることを意味しています。陰と陽は対立するのではなく、お互いに調和して存在しているのです。
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